ameqlist 翻訳作品集成(Japanese Translation List)

2019年 日々燗燗

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2019年3月10日
また、あの日がやってくる。
自然災害の前には、ひとはなんて無力なのだろうと思う。
そして人間が、それをより拡大してしまう。

素晴らしき自然を抱える日本、奇跡的な出来事の連続で造られたこの大地。
地球という生きている大地ゆえに出来上がったものだ。

鎮魂と哀悼を。

2019年3月6日
「あいみょん」という名前がなぜか、記憶の残渣に沁みついていた。表面に出てくることはなく、何かきっかけがないと思い出せない年齢になってしまった。
ネットを見ていて、好きな曲しか聞かないタイプなんだが、突然、「あいみょん」の名前が浮上した。
それでは聞かなければなるまいなと、探し始める。
紅白歌合戦で歌っていたのかなどなど、わかる。もっとも有名なのは「マリーゴールド」らしい。聞いてみると声は印象に残るけど、なんか不満だなと。
ここでwikiを頼りに探し始めると、デビュー曲は放送禁止、なんだそれはと思って聞いてみたのが「貴方解剖純愛歌」、本当に死んでしまうところであった。
「ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラっ歌」で、すごいセンスしてるなと感心し、「ほろ酔い」で、撃ち抜かれてしまった。
ほんまに、凄い才能ですわ、わいは感心してまうで、

遅まきながら、その声と歌詞に感心しております。
まだ二〇代前半なんですね。
ほお~

2019年3月3日
若いころ、ゴールデン街によく行っていた。「深夜+1」は恐れ多く、それでも2・3回は行ったことがある。なにせ下手なことを言おうものなら、過激な言葉の応酬になりそうで、それこそ言葉で撃ち合うアクションシーンになりそうで、すみっこでニコニコするのが精一杯であった。
冒険小説を読むようになったのは、原書で読んでいた叔父の影響である。けど、わたしは翻訳ものしか読めなかった。
『深夜プラス1』 Midnight Plus One ギャビン・ライアル(Gavin Lyall)も読んでいるが、2回くらい読んでいるのだが、それほど絶賛するほどの作品か、という疑問がつきまとう。
読書というのは、たぶんに様々な要素が絡み合いながら、感情と思い出に彩られるため、ひとによって想うところが違うと言い訳しておこう。
『女王陛下のユリシーズ号』 H. M. S. Ulysses アリステア・マクリーン(Alistair Maclean)が趣味に合い、叔父が絶賛していた『海軍士官候補生』 Mr. Midshipman Hornblower C・S・フォレスター(C. S. Forester)に始まるホーンブロワーもなんだかな、なのである。
たぶん、何か読み間違えているのであろうと思う。どちらかというと単純な物語に惹かれるのであるが。
そのゴールデン街だが、よく行っていたのは、「深夜+1」の隣の隣にあった「ムーミン」という店であった。
そんなに安い場所ではなく、サントリーのホワイトが三千円、カティサークが四千円だったのが、なぜか克明に覚えている。今から30年以上前に、この値段であったからかなり高い部類にはいると思う。
一見さんは当時、断られそうな雰囲気が多分にあった。連れて行ってくれたのは、大学の先輩のK先輩だったか、そのあと別の店に移り、その時は東京SFクラブの面々だったか判然としない。
酔っぱらっている頭で記憶している方が間違いである。
男性で女性のママさんに「あなた素質あるわよ」と言われて、あらぬ道に誘われたり、某団体系の方に追っかけられたり、少々、やばい世界でもあった。
今では、海外旅行者や女性にも人気らしい。
『ゴールデン街コーリング』馳星周を電子ブックで試し読みしながら、ふと懐かしくなった。
全部読みたいと思ったけど、今は、少々貧乏で、もう少し先でないと読めそうにもない。
酒飲みは酒が飲めるとなると、どんなところへも行ってしまうし、どこでも飲んでしまう。。。花園神社の境内で寝てしまって朝に目が覚めたとき、近くのおじさんから、「あんた、こんなとこで寝てると殺されてしまうよ」と言われたときには、本当にまずいところなんだと恐怖した。
若いころの思い出は美化されてしまう。嫌なことは忘れてしまうものである。

2019年2月27日
『セミオーシス』スー・パーク(Sue Burke)
植物SFかなと期待してたけど、ファースト・コンタクトものになっている。人類が新天地での環境に合わせて変化していく、また世界のそれに合わせて変容していく様を描いた好感の持てる作品。
世代間の断絶や軋轢をも書いて、少しワクワクしながら読めた。派手なアクションはないけどね。
エコロジカルな方向でもないので、大上段に構えたところもない。
小技の効いたという表現でもいいのかな、そういうところがいい。

植物ものというと、「みどりの想い」 Green Thought ジョン・コリア(John Collier)だ。筒井康隆の「佇む人」も忘れ難い作品だ。
「異境の大地」 Alien Earth エドモンド・ハミルトン(Edmond Hamilton)も、植物同士の戦いを描いた名作。
昔の作品だけど、『エデンの授粉者』 The Pollinators of Eden ジョン・ボイド(John Boyd)が懐かしい。

2019年2月24日
『時間SFアンソロジー revisions』大森望編 ハヤカワ文庫JA1353 2018/12 ISBN978-4-15-031353-1
アンソロジーである。
アニメ『revisions』とのコラボ企画。
渋谷転送で半径1キロの渋谷の街が未来へと転送される。パンデミックにより人類は破滅しつつあり、ふたつの勢力に分かれ、未来を切り開く闘いをしている。
転送された人々に未来はあるのか、高校生たちは明日をも知れぬ闘いに導かれていく。

というのがおおまかなあらすじ、主人公が旧式な(まるで『アキラ』の金田か鉄男かという)造形にはいささか疑問がある。今の時代にこりゃなんじゃいななんだが、それなりに面白かったんだよね。
アンソロジーの内容は、
「退屈の檻」 The Beast of Bored Om リチャード・R・スミス(Richard R. Smith)translator:大森望
「ノックス・マシン」 法月綸太郎
「ノー・パラドクス」 藤井太洋
「時空争奪」 小林泰三
「ヴィンテージ・シーズン」 Vintage Season C・L・ムーア(C. L. Moore)translator:幹遙子
「五色の舟」 津原泰水

「退屈の檻」は大昔、読んでいる。読んだときに良くある話だよねと思ったのであるが、紹介文に書いてあることを読むと、「あ、なるほど」と思った。
確かに、当時の状況ではそうなんだよね。
「ノックス・マシン」はノックスの掟にまつわる与太話、割とすきなパターンではある。当時、フー・マンチューなんぞが流行っていたからという真面目な考察をしてもしかたがない。
法月綸太郎も新本格が出始めた頃、読んでいた。『頼子のために』とかいくつか読んだ。
「ノー・パラドクス」の藤井太洋は、いずれ読もう、読もうと思って読めてないひとり。
「時空争奪」 小林泰三のような与太話(失礼!)は大好きです。「五色の舟」 津原泰水も楽しめました。
「ヴィンテージ・シーズン」は最初、読んだとき、「努力」 E for Effort T・L・シャーレッド(T. L. Sherred)の別パターンに近いと思い、さほど感じなかったが、今回読み直して、良い感じではないかと思った次第。改訳は素晴らしい。
いずれも、時間テーマにして、繰り返しや過去への干渉、未來からの干渉、ずれていく時、微妙な差異等々を紹介している。
この中で、前読んだのとまったく印象が違う作品があって、びっくりしたのがあります。時の流れの中で変わっていくのは、自分の意識なのかなと、ふと思いました。
もう、じじいだもんなあ、ああああああああああ。(嘆)

2019年2月20日
『SFが読みたい! 2019年』を読む。
あー、なるほど華文SF(華文ミステリから推測するに、この形用かなと)になるのかなあと、やはし『折りたたみ北京 -現代中国SFアンソロジー』 editor:ケン・リュウ(Ken Liu)が一位、じつ言うと、「円」 劉慈欣がおもしろかった。
『三体』は訳されてほしいなと思っていた。二位は『竜グリ』、『竜のグリオールに絵を描いた男』 The Dragon Griaule ルーシャス・シェパード(Lucius Shepard)、むう、懐古趣味ではないのだが、最近の海外SFを読むとセレクトがこれでは過去の作品に持っていかれるよねと思ってしまう。
商業的な成功は必要なのだろうけどね。
最大手の某出版社に向けて言っているわけではないけれど、ローダンに固執するのもほどほどにというふうに思う。
ローダン正編も読んでます。しかし、流石に疲れてきた感はあります。
どこまで続くこの物語。読んでいる人たちがどことなく、日本では良いお年になっているのではないだろうかという気がします。本国はえらい。さすがドイツ人、世代交代はしているのだろうなと思う。
勝手な憶測ですけど。

和ものが読めてない。それでも飛浩隆の名前を見るとうれしい。
復活した作家ですからね。
海外三位は『七人のイヴ』 Seveneves ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)、四位に『シルトの梯子』 グレッグ・イーガン(Greg Egan)
どちらも読んではいるのだが、それほどなのかと思わざるを得ないのだが。

さてもや、今年のSFはどうなるのか。
ハーラン・エリスンの『危険なヴィジョン』の完全版、全三巻を出すって、じゃ、「続」もだしてくださいね。
と思います。もう、30年以上待っているんです。一年くらい待たされても我慢します。
一番の期待は伊藤典夫編の『海の鎖』表題作「海の鎖」 Chains of the Sea ガードナー・ドゾア(Gardner Dozois)は懐かしい一篇、それと埋もれた一篇「危険! 幼児逃亡中」 Danger! Child at Large C・L・コットレル(C. L. Cottrell)は入っていてほしいなと思います。
あと、ソムトウ・スチャリトクル(Somtow Sucharitkul)ウイリアム・テン(William Tenn)
「救いの手」 The Helping Hand ポール・アンダースン(Pohl Anderson)「ミラーグラスのモーツァルト」 Mozart in Mirrorshades ブルース・スターリング(Bruce Sterling)&ルイス・シャイナー(Lewis Shiner)も。
ハワード・ファースト(Howard Fast)フィリップ・ホセ・ファーマー(Philip José Farmer)もお忘れなく。
期待してます。

2019年2月17日
仕事というのは、「身体を使う」「頭を使う」「気を遣う」の三点セットで成り立っていると思っている。
職種はいろいろあるが、「身体」「頭」「気」のバランスが変わるだけである。「頭」を多く使うのがいいんだ、とか「身体」を多く使うのはなんだとか、言われる場合があるが職業に貴賤はない。
「身体」も使い、「頭」も使い、「気」も遣うのが、介護や看護だと思う。
まんべんなく能力を要求されて、まんべんなく酷使するからだ。擦り切れてしまうのも良くわかるし、おまけに感情労働の部分も多く、ストレスがかかる。
それを軽減する必要があるのだが、多くの事業所は配慮していないように思われる。
制度的な問題や中間搾取になりやすい事業形態もあるように思う。現場の知識を取得するだけでも大変で、会社制度を学ぶ余裕さえもないという場合も多い。
いや、大きな問題は、経営感覚を身に着けさせようという動きが少ないのではないかとも思える。
中間搾取形態の場合は、あまり詳しい知識を身に着けられると経営がやりにくいということもある。
差別化になり、階級社会になる傾向もあるように思う。人間は搾取に動きやすいのだ、自戒を持って対応すべきであると思うのだが…

『カート・ヴァネガット全短篇』を読み始めている。
カート・ヴォネガット(Kurt Vonnegut)は、太田光のお陰で『タイタンの幼女』は有名になった。けどね、正直言うと、あまりおもしろくなかった一冊だったんだよね。
映画も見たけど、絶賛するほどではなかった。
たまたま時系列的に、読めた作家で、最近の短編集をのぞくと、ほぼすべて読んでいる。
忘れ難い一冊は『プレイヤー・ピアノ』だけど、個人的な事情によるもので、ほかの方が、おもしろいんだなと気合を入れて読まれると困ってしまうのですが。
そういうものですね。
短編集は、かなり昔に読んでいる。たぶん最初の出会いは「バーンハウス効果」だった。
今回、改めて『全短篇』を読み始めると、こんなにおもしろかったんだと再発見する。自分でもびっくり、長編型で短篇はたいしたものはないと思い込んでいたから。
楽しみに読んでいきましょう。
この本の各解説も重量級。

2019年2月15日
  
『さらば、シェヘラザード』 ドナルド・E・ウェストレイク(Donald E. Westlake)を読む。
怪作である。
たぶん、作家的に壊れているときに書いたんだろうな。プロだから、書いたものは発表する。
売れっ子になっていたのに、こんなもの書いちゃって、いいのかい。
   
『さらば、シェヘラザード』 ドナルド・E・ウェストレイク(Donald E. Westlake)を読んだ。
ハヤカワ・ミステリ文庫が出始めたときに、今から40年前ですけど、どかどか出た中に、当時ミステリも読まなければの中にリチャード・スターク名義の『悪党パーカー』シリーズがあった。
気に入ってしまい、ほぼ全冊読んでいるはずである。
それから『やとわれた男』『その男キリイ』などなどを読んだ。
    
『さらば、シェヘラザード』 ドナルド・E・ウェストレイク(Donald E. Westlake)を読んでみた。
泥棒ドートマンダー(Criminal Master Planner: John Dortmunder)シリーズは読んでいない。シリアス系の作品をぽつぽつと読んでいた。しかし、この怪作については、知らなかった。
ミステリは知っているようで知らんのです。
     
しかし、国書刊行会のドーキー・アーカイヴは、変な作品ばかり、訳してくれる。そういうのが好きなものにはたまらない魅力である。
まだ、これで半分、3年目にはいって5冊目。
気長に待つしかないのかな。
      
エリスンはどうした、『愛なんてセックスの書き間違い』、そんな題名で本当に出すのかい。
しかもSFでなくて普通小説集なんて、ありえない、だから待ってるんですけど。
がんばれ!国書刊行会!

2019年2月11日
説教好きなひとは嫌い。
「わたしはこうしているのだから、ほかのひともそうすべきだと思うのよ」
自分の身近にはいないので、傍からみてても、いい迷惑だなあと思っていた。ある日、突然、「あのひと、仕事してますか、よく見ておいてください」
言う相手が間違っているし、自分は絶対正しいと思い込んでいるし、今まで、何度か「この植木、引き取ってもらえませんか」と言われても、「誰が面倒をみるんですか」「邪魔だ」という声が飛び交うのは想像に難くないので、丁重にお断りをしているのだが、さすがに何回か続いて、そんなことは言ってこなくなっているのだが、違うことを言ってくるようになるのは困ったもんだ。
頭のなかの他人様が、自分より仕事をしない、自分よりバカだと思い込んでいるのには辟易するし、行動が斟酌なしで荒っぽい。
「あのひとの頭の中で、序列をつくるあげて、相手によって対応を変えるんだよ」
自分を中心において、上か下か、もしくは有利か不利か、を勝手な価値観で判断するので、与えられた職務権限を逸脱することが多く、発言もそれに準じるので嫌われる。
よくそんな方がいるなあと思っているのだが、自分は絶対正しいと思っているので、当然辞めない、辞めるのは周りの無能なひとよと言わんばかりに見つめている。
どこにでも、ひとりくらい居るものだが、困ったもんだ。

『十月の旅人』 The October Game and Other Stories レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)を読む。
かなり前に新潮文庫で読んではいたが、ハヤカワ文庫SFで再度、読む。積読の一冊だった。
吟遊詩人と言われるが、あまりそんな感じを受けなくて、原書でもチャレンジしたが、簡単そうで難しい、わたしとしては、どうにもこうにも吟遊詩人らしさを感じない。
最初に読んだのは『太陽の黄金の林檎』、そこから『火星年代記』『華氏451』と来て、ほとんど全部読んでいる。
『ブラッドベリ年代記』 The Bradbury Chronicles (2005)を読むと、本当に作家と作品は別物であることを認識させてくれる。
日本の場合は文学作品は私小説分野が充実しているせいか、作品と作家の乖離は感じにくいのかもしれない。
SFでは、この作家がこれを書くんだというのは、ある。個人的に思うのは、作家と作品の間に距離感を感じる方が、より魅力的に思えてしまうのであるけども、、、、
レイ・ブラッドベリ、亡くなって7年が立つ。必ず再評価される作家だろうし、訳されるたびに雰囲気が変わる作家なのかなとも思う。
40年以上も読み続けた作家なのかと、ふと思う。

2019年2月3日
完璧な理解は、破壊的な意味を持つ。
あるテレパスの物語のラストに書いてあった言葉である。
ひとの心は、まったくもって理解しがたいものであり、知ってしまうと、そのことに対して慄然とせざるを得ないのである、
あなたの夫が何を考えていますか、あなたの妻は何を考えていますか。
それを知りたいですか、知ってしまっても平然としていられますか。
難しいことを言えば、難しくなるのが、精神交換の物語である。
『妻のトリセツ』なるものが売れているそうである。男女の脳の違い、考え方の違いを脳科学から解明しようという本だそうだ。
読んでいないので、前に『話を聞かない男、地図を読めない女』というジェンダー発想の本なのだろうと推察する。

世界が終わっても世間話をする女性、世界が終わっても酒を飲んでいる男性なんて、題をつけたら売れそうだけど、そんな精神交換(テレパス)の一冊。
『クロストーク』 コニー・ウィリス(Connie Willis)を読む。
ある手術により精神感応を身につけた女性の物語。
これが、上下段、700ページに渡って、延々と続く、コニー・ウィリスの作品は長いんだけど、今回はさすがに、まだ続くんかいと思ってしまった。
しかし、優れたリーダビリティ(読みやすさ)で、一気呵成に読んでしまった。いや、一週間ほどかかったけど。
おもしろいんです。それは否定しません。
男は結論を求め、女性は過程(家庭)を大事にする。
思わず、ああ、すごい女性作家なんだなと思った次第。
ご一読を。

2019年1月26日
インフルエンザが猛威を奮っている。
日本の半分はカラカラで、残り半分は大雪、なんとも極端な天気の状態だけど、昔からの経験なので、異常事態とは感じにくくなっている。
まじかに迫るのはインフルエンザAの脅威だ。はっきり言ってインフルエンザはかかると辛い。人類を死滅させようとする生物界からの警告のようにも感じてしまう。
現実に気候変動は、かなりやばいところまで来ている。

しかしながら、そんなことさえも我関せずで、満面の笑みを浮かべながら、子供の狂気を宿したどこやらの大統領がファストフードの前に立つ。その恐怖は、耐えられません。
困り果てる人々を前に、自分たちの利益だけで動き、話し合いたい国とだけの話し合いをしようとしている、それは外交実績ではなく私利私欲としか受け止めようがないのですが。
別の隣国は、まるで「お前が悪い」と言いながら、かって結んだ協定を無視している。
なおかつ幼児的な危険行為を行っている。
他者を攻撃することにより保身を図る最低の対応であると思う。どちらも邪気を感じられ、鬼太郎くんにでも退治してもらったほうが良いのではないかと思わざるをえない。

そんな人間は住んでいる地球は固体と液体と大気に守られている。
巨大すぎて感じ取りにくいが、人間はどうやら周囲一キロ以上の距離があると感受性が極端ににぶるらしい、確かに変化はしている。
いまの時代は間氷期であり、それもぼちぼち終わりそうという話もある。氷期に移行するならば二酸化炭素による地球温暖化は、相殺されるのではないかと思いがちだが、人間の勝手な憶測であって、地球環境は都合良く動くマシンではない。
北半球と南半球では、季節が逆転しており、また世界最高温度を更新したようだが、この季節の逆転も決定的な原因が不明である。気候はまだ謎が多い。
数年で氷期に転がる可能性もあるし、ホットハウス・アースになる可能性もある。
北ヨーロッパと、北アメリカに大きな氷河が鎮座する世界なのか、平均気温40度の中で、押し寄せる海面上昇におびえながら暮らすのか。
やばい状況ではあるようだ。

久々にブルーバックスの本を読む。『地球46億年 気候大変動』である。順々にひとつひとつを紐解いていく構成もよく、理解しやすい。
本屋で表紙を見たときに読んでみたいという勘が働いた。今回も当たった、電子本になるとそういう勘がまったく働かない、実物を見ないとわからないんだよねえ。

参考文献:『地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来』 横山 祐典 講談社ブルーバックス 2018/10/17

2019年1月20日
アニメのお話。
「オーバーロードII」とか「東京喰種トーキョーグール:re」とか「ソードアート・オンライン」とか、1、2回は見たけど、あまり興味が持てなくて、続きを見ておりません。
多少天邪鬼的です。
『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』
今から40年ほど前にアニメ映画化されました、今回もNetflixのミニシリーズになりました。前回の時も絵柄が原作と合わないとおもってけど、今回もCGになっているけど、合わない。
たぶん欧米人との差異なんだろうけど、気持ち悪く思えてしまうんだよね。

『グラゼニ』
モーニングで連載のコミックをまんまアニメ化しました。設定はおもしろいのだけど、変化球の野球アニメ、でもコミックは好きだったけどね。
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」「とある魔術の禁書目録III」続きものもいいのだけど、飽きてしまうんだよね。難しいよね。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』
何度目かのアニメ化だけど、見るたびにおもしろいと思うが、細かく見ると、「アラ」が目立つ。
時の流れの評価は厳しくなるものだ。

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』
Triggerのロボットアニメだが、これ何というくらいの生々しいデザインだった。最後は慣れたけどね。『キルラキル』と同じようなテンションを保とうとして、ラスト近くは少々、いただけなかったが、2018年の収穫でしょう。
『SSSS.GRIDMAN』
Triggerの怪獣アニメ、もともと、ウルトラマンものを狙っていたようだけど、円谷プロの承諾はおりず、この辺の事情は『ウルトラマンが泣いている』講談社現代新書 円谷英明著に詳しい。
デンジマンをうまく咀嚼して、おもしろい作品になっている。がんばってね。

『転生したらスライムだった件』
ご都合主義の行きつくとこか、こんなところかなと思うけど、楽しく見てしまう自分がやばい。
『ゴブリンスレイヤー』
ふと、『ボトムズ』を思い出してしまったんだけど、それほどのものでもないのだが、おもしろい。

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』
題名は「あかん」のだけど、中身は思春期症候群の物語。ラストは、たぶんこうなんだろうなと思うのだけど、見てしまいます。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
個人的に2018年の個人ベスト、戦闘マシーンだった少女は自動書記人形になり、人間性を取り戻す話。

『Back Street Girls -ゴクドルズ-』
アイドルが極道だったら、いや、極道がアイドルをやったらという、こういう「ノリ」が好きなので、楽しいじゃないですか、しんどい仕事を終えて帰ってきたときの清涼剤ですね。

2019年1月16日
名作は、「アイデア×語り口」で生まれる。
ありふれたアイデアを「語り口」だけで、名作にするのはなかなか難しい。なぜなら、それまでにいくつもの名作が生まれているからと思う。
『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』全8巻を、ようやく読み終えた。少しづつ購入して、電子ブックで読んだ、今回8巻めを読み終えた。
「どらえもん」で有名な作者だけど、昔からSF短編を書いていて、読んでいた。
今回は一冊めに収録されている名作中の名作、「ミノタウロスの皿」だ。
「ビッグコミック」に1969年、掲載された名作である。しかし、当時11歳のわたしは「ビッグコミック」では読んでいない。「ガロ」とか「ビッグコミック」系を読むのは高校生くらいになってからだった。
じゃ、どこで最初に読んだのか、まったく記憶にない。
皿に乗って、バンザイしているヒロインの記憶は鮮明に残っていたのだが、読んだ本が何かの記憶がない。
価値観の逆転による恐怖が、かわいい絵柄にアンマッチして、なおかつ、最後の一コマで、傑作に昇華した作品だ。
もし、未読なら読んでください。

「どらえもん」のおもしろさを知ったのは、弟が持っていたからで、これの第六巻の最初の最終回は涙なしで読めないものだった、こんなにおもしろかったのかと再認識した。
藤子不二雄といえば、『オバケのQ太郎』であり、『21エモン』であり、『パーマン』だった。
とくに『21エモン』は大好きな作品だった。
ほのぼのしているのだけど、バラエティさがある。凄い作家である。

SFマガジン掲載の短編は忘れ難い、なかでも「ヒョンヒョロ」も傑作。うさぎ型宇宙人がやってきて、ヒョンヒョロを返しなさいと言ってくる。返さないと誘拐しちゃうよと、ある家族を脅す。
しかし、ヒョンヒョロが何か、まったくわからない、宇宙人は怒り、誘拐を実行する。
空漠した寂寥感の漂うラストは素晴らしい。

ラーメンの小池さんが、突然ウルトラ・スーパー・デラックスマンになってしまう「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」も素晴らしい。
超能力を持った理不尽なものに対する無用な正義感を振りかざす小池さん、しかし、突然の終わりを迎える。
短いなかにいろんなものが詰まった短編。
8冊、三年がかりで少しづつ読んで堪能できてよかった。

最後に、スーパーマンのお話。
ラリー・ニーヴンの「スーパーマンの子孫存続に関する考察」 Man of Steel;Woman of Kleenex (Knight 1969/12)で検証されているお話。
古い版の『無常の月』 All the Myriad Ways ラリイ・ニーヴン(Larry Niven)収録。
恋人のロイスと結ばれたら、どうなるかというと、「弾よりも速く、力は機関車よりも強く、高いビルをひとっ飛び!」なのである。ということは、彼の身体のすべては、そのパワーを持っている。
ということは、想いを遂げたら、スプラッター!

失礼しました。

2019年1月3日
あけましておめでとうございます! 今年もご愛顧のほどを、よろしくお願いいたします。

2018年はなんとなく回顧の年のような感じがする。平成最後の年と呼ばれたためか、昔を振り返るようなことが多かったせいだろうと思う。
元号や西暦は、記号的な感じで受け取っていた。センチメンタルな意味合いがあるようには受け取らなかったが、年を取ったせいか、自分としての最後の元号となるかなと思うと感慨深いものがある。

さて、その2018年のおもしろかったSFを上げていこう。わりと読めた年であった。電子ブックにはまってスマホでSF以外を読みまくっていた前半を考えると主要な作品は読んでいる。
まずは、『メカ・サムライ・エンパイア』 ピーター・トライアス(Peter Tieryas)
前作は、気合が入りすぎて、地に足をつけてないと日本に征服されたアメリカの姿をうまく書かなければならないという思いが強すぎたみたいで、いまひとつ飛んでなかったが、今回は「箍(たが)」がうまくはずれたのか、おもしろくなっている。
わたしも読んでいて、アニメ的な展開で思わぬ学園ものでもあったが、好きなんだよね。
『アルマダ』 アーネスト・クライン(Ernest Cline)も、同じようにおもしろく読めた、個人的には大好き。
アンソロジー2冊、
『スタートボタンを押してください -ゲームSF傑作選』 editor:D・H・ウィルソン(Daniel Howard Wilson)&J・J・アダムズ(John Joseph Adams)
『折りたたみ北京 -現代中国SFアンソロジー』 editor:ケン・リュウ(Ken Liu)は、やはり今後、中国という国ははずせないでしょう。
人口が違い、国力もまた主義主張もまったく異質な国だ、恐るべきポテンシャルを持つ。「富めるものは富め」という考え方に囚われた国ではあるけど、文化的なことに対する貪欲さは、いまひとつ感じられない。
富と贅沢が、少しずつ文化に傾いていくと、壮大な何かが生まれる可能性もある。
20世紀は中国を舞台とした文学作品は多かった。今世紀にはいり、自らが声をあげはじめているのだろうけども、国の体制として許されないものがある。
どのように動くのか、まったく未知数であるが、それが魅力だ。
『竜のグリオールに絵を描いた男』 The Dragon Griaule ルーシャス・シェパード(Lucius Shepard)
竹書房がSFを出版しはじめている。しかも懐かしい作品が出てきている、いいね。今回も最高の一作。埋もれていた短編をまとめてくれた。
何度、読んでもいい。
『世界の終わりの天文台』 Good Morning, Midnight リリー・ブルックス=ダルトン(Lily Brooks-Dalton)
変だといえば、変、幻想的といえば幻想的、個人的に好きな雰囲気があるので、押しておきます。けなすだけでは、惜しいものがあります。
ドンパチやっていればいいわけでもないので。

『接触』 クレア・ノース(Claire North)
マイナーマスターピース。
『七人のイヴ』 Seveneves ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)
一巻目がおもしろかった。
『トム・ハザードの止まらない時間』 How to Stop Time マット・ヘイグ(Matt Haig)
これもなかなかおもしろかったです。
『われらはレギオン』 デニス・E・テイラー(Dennis E. Taylor)
ボビヴァースなんだって、まったく同じ人間がいっぱい集まって、喧々囂々議論をするんだって、なんか背筋をぞぞっとしたものが走り、これはパロディなのか、
はたまた「とり・みき」か「吾妻ひでお」か、いや、そんなシュールではありませんので。

『六つの航跡』 ムア・ラファティ(Mur Lafferty)
おもしろいSFミステリでした。
『動乱星系』 アン・レッキー(Ann Leckie)
一巻目から読み返さないとダメなのかなあ。

翻訳ものだけです。今年も、このサイトに来ていただいて、ありがとうございました。
各リストも充実を図っています。
まだまだ不十分な部分も多いですが、時間の許すかぎり訂正させていただいています。来年もまた、よろしくお願いします。

AmeqList since 1996 Update:2018