ameqlist 翻訳作品集成(Japanese Translation List)

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Producer:雨宮孝(Amemiya Takashi)
fandom name:AMEQ

竜、もしくは龍というと、蛇を巨大化し、申し訳程度の三本の指を持つ手と足をつけ、巨大な顔に毛むくじゃらのひげ、何を食べているのかわからないけど口いっぱいの牙、2本ほど伸びている触覚。
神か、もしくは邪神か、祈りをささげられるか、または退治される存在か、そこには人間とは別個の怖れられる存在であった。
しかし、海外のドラゴンというと、コモドドラゴンを巨大化し、蝙蝠の如き羽根をつけ、そんな羽根ではとても飛べないだろうと思えるずんぐりむっくりなボディー。
あろうことか、知性もあり、人間とコミュニケーションもとってしまう。
怖れる存在ではなくて、征服するか、もしくはパートナーとなるかというふうに描写されることが多い。
最初に竜を意識させられた作品は『竜の戦士』 Dragonflight アン・マキャフリイ(Anne McCaffrey) 竜の戦士、パーンに間隔をおいてやってくる糸胞と戦うために人類と竜はともに宇宙間隙を飛び越え戦う。
アクションそのものにおもしろさがあるのではなくて、ドラゴンと人間の触れ合いの物語だ。
『図書館のドラゴン』 In Between Dragons マイクル・カンデル(Michael Kandel)『ドラゴンになった青年』 The Dragon and the George ゴードン・R・ディクスン(Gordon R. Dickson)などおもしろいものはいっぱいある。
そんなドラゴンものでも、印象深いひとつが、『竜のグリオールに絵を描いた男』 The Dragon Griaule ルーシャス・シェパード(Lucius Shepard)である。
もう30年になるのか、雑誌掲載時一読、その魅力に取りつかれて、今回、改めて読み返したけど、やはり良い。今回、初訳の「嘘つきの館」がいい。
異種婚姻譚の話だが、残りの3編も読みたくなった。
短編集の『ジャガーハンター』に収録されている短編はすべて良いので、再刊してほしい。『緑の瞳』は、ウイルスに感染したゾンビものであるのだが、失敗作とは言われているけど、ひたすら内省に落ち込んでいく様など、『内死』 Dying Inside ロバート・シルヴァーバーグ(Robert Silverberg)のようであり、それなりに楽しんでいた。
問題は『戦時生活』である。思い出せないのだ。中身が。
短編で読んで、本も読んでいる。う~む。まったく思い出せない。

魔法使いがほんの少し呪文を手控えたために死に損ない動けなくなった竜のグリオールを殺すための方法を、ひとりの男が提案する。
その身体に、毒のある絵具で絵を描こうと。巨大なグリオールは死に損なったためにじんわりと成長を続けている。しかも周囲に毒気をばらまいているのだ。
傑作です。

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