季刊NW-SF誌
NW-SFは、ニュー・ウェーブ-SFの略である。
1970年から1982年にかけて、不定期刊行。数年、間があいたりしていて、わたしは7号から購入。スタッフはサンリオ刊行とともに、そちらに移行したらしく、やむなく1982年で終了したらしい。
誌名からもわかるように当時のニュー・ウェーブ(New Wave)専門誌である。ぎょっとするような傑作もあるかわりに、なんなんだという作品もある。
半商業誌であったらしい。こういう雑誌は好きなんだけど、時代とともに存在はできなくなっているんだろうな。
季刊NW-SF No.1
- 「内宇宙への道はどれか?」(評論) Which Way to Inner Space? J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「アイ・アイ」 河野典生(Kōno Tensei)
- 「怪人二十面相の墓」 嵐山光三郎
- 「オム」 鏡明(Kagami Akira)
- 「消えた男のための狂詩曲」 山口隆昭
季刊NW-SF1970/11 No.2
- 「サイエンス? フィクション? -その意味を問う 第1回」(評論) ジュディス・メリル(Judith Merril)
- 「午后の碑文」清水欣也
- 「紙宇宙船の騎士たち」(essay) Knights of the Paper Spaceship: A Retrospective Glance at Science Fiction ブライアン・W・オールディス(Brian W. Aldiss)
- 「就眠儀式」 須永朝彦(Sunaga Asahiko)
- 「収束された時間に、都会で」松下正己
- 「地球は出血する」伊東守男(Itō Morio)
- 「レヴォリューション No.2」山野浩一(Yamano Kōichi)
季刊NW-SF1971/ 3 No.3
- 「受難(パッション)」 塚本邦雄(Tsukamoto Kunio)
- 「座頭一羽田に着き韃靼人と悪企み行動にうつすこと」 平岡正明
- 「残虐行為展覧会」 The Atrocity Exhibition J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「インタビュー:J・G・バラード(J. G. Ballard)」(Interview) J・G・バラード(J. G. Ballard)/Interviewer:リン・バーバーtranslator:伊藤典夫(Itō Norio)/山田和子(Yamada Kazuko)
- 「薔薇色の月」 須永朝彦(Sunaga Asahiko)
- 「サイエンス? フィクション? -その意味を問う 第2回」(評論) ジュディス・メリル(Judith Merril)
- 「天使街 1」清水欣也
季刊NW-SF1971/ 8 No.4
- 「ヘイ・フレドリック」 山野浩一(Yamano Kōichi)
- 「旅行者の休息」 Traveller's Rest デイヴィッド・I・マッスン(David I. Masson)
- 「ドリーム・ランド」 石川喬司(Ishikawa Takashi)
- 「電気蟻」 The Electric Ant フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
- 「マリー・アントワネットの天気予報」 佐藤昇
- 「天使街 2」 清水欣也
- 「サイエンス? フィクション? -その意味を問う 第3回」(評論) ジュディス・メリル(Judith Merril)
季刊NW-SF1972/ 1 No.5
- 「サイエンス? フィクション? -その意味を問う 第4回完結」(評論) ジュディス・メリル(Judith Merril)
- 「鏡のなかへの旅」 中井英夫(Nakai Hideo)
- 「死亡した宇宙飛行士」 The Dead Astronaut J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「題しらず」 伊東守男(Itō Morio)
- 「ケルヴィン卿への二通のテレパシー的書簡」 Two Telepathic Letters to Lord Kelvin アルフレッド・ジャリ(Alfred Jarry)
- 「蝋燭の焔」 諏訪優(Suwa Yū)
- 「舌」 川又千秋(Kawamata Chiaki)
- 「天使街 3」 清水欣也
- 「象牙の門へ疾く行かん」 Let Us Quickly Hasten to the Gate of Ivory トマス・M・ディッシュ(Thomas M. Disch)
季刊NW-SF1972/ 9 No.6
- 「考証・重蓮上人」 半村良(Hanmura Ryō)
- 「エルフェウスの果てで」 かわもと・さぶろう(Kawamoto Saburō)
- 「サムワンとゲリラ 上」 山野浩一(Yamano Kōichi)
- 「二つの奈落についてのC、あるいは」 土方潤一
- 「水の音」 諏訪優(Suwa Yū)
- 「魚」 川又千秋(Kawamata Chiaki)
- 「ピットインでヤマシタ・トリオをディグしていると妙な話が浮かんできた」 河野典生(Kōno Tensei)
- 「無意識の到来」(書評) The Coming of the Unconscious J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「対談:新しいサイエンス・フィクション」 The New Science Fiction J・G・バラード(J. G. Ballard)&ジョージ・マクベス(George MacBeth)
- 「死の大学」 The University of Death J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「暗殺楽器」 長谷邦夫
- 「天使街 終回」 清水欣也
季刊NW-SF1973/ 5 No.7
- 「森の彼方の地」 須永朝彦(Sunaga Asahiko)
- 「死者とともに」 Among the Dead エド・ブライアント(Edward Bryant)
- 「窓」 土方潤一
- 「円盤基地」 福士康子
- 「強姦された二つの展望のその一」 The First of Two Raped Prospects マレク・オブチュロヴィッチ(Marek Obtulowicz)
- 「環章」 半村良(Hanmura Ryō)
- 「ポストアトミック」 Postatomic マイクル・バターウォース(Michael Butterworth)
- 「北への錯綜」 夜久則彦
- 「サムワンとゲリラ 下」 山野浩一(Yamano Kōichi)
- 「時は乱れて 第1回」 Time Out of Joint フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
季刊NW-SF1973/11 No.8
- 「風にさらばを告げよ」 Say Goodbye to the Wind J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「街からネコが消えた日」 諏訪優(Suwa Yū)
- 「密室」 The Locked Room ジョン・スラデック(John Sladek)
- 「焼け焦げ副官事件」 The Case of the Parched Adjutant ジョン・スラデック(John Sladek)
- 「夜の公園」 山田和子(Yamada Kazuko)
- 「吊された男」 The Hanged Man エドワード・ブライアント(Edward Bryant)
- 「あそことここと」 清水欣也
- 「ポグスミス物語」 Pogsmith ブライアン・W・オールディス(Brian W. Aldiss)
- 「時は乱れて 第2回」 Time Out of Joint フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
季刊NW-SF1974/ 9 No.9
- 「サイエンス・フィクションにおけるロボット」(評論) Robots in Science Fiction スタニスワフ・レム(Stanisław Lem)
- 「サルヴァドル・ダリ偏執狂の如く無垢なる者」(評論) Salvador Dali: The Innocent as Paranoid J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「天使」 須永朝彦(Sunaga Asahiko)
- 「胸の中の短絡」 Short in the Chest イドリス・シーブライト(Idris Seabright)
- 「時は乱れて 第3回」 Time Out of Joint フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
- 「風飛沫」 静井門人
- 「街の冒険者 第1回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
季刊NW-SF1975/ 4 No.10
- 「書評」 半村良(Hanmura Ryō)
- 「猿と大日如来と蒸気機関車」 中村宏
- 「流れガラス」 Driftglass サミュエル・R・ディレイニー(Samuel R. Delany)
- 「街の冒険者 第2回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
- 「テクノロジイの精神病理学」(Interview) J・G・バラード(J. G. Ballard)/Interviewer:国領昭彦
- 「ヴァギナを使え」(essay) Use Your Vagina J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「火山は踊る」 The Volcano Dances J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「穴のなかの冒険」 石川喬司(Ishikawa Takashi)
- 「時は乱れて 第4回」 Time Out of Joint フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
- 「レンズの眼」 The Eye of the Lens ラングドン・ジョーンズ(Langdon Jones)
季刊NW-SF1976/ 1 No.11
- 「褐色人とサド」 河野典生(Kōno Tensei)
- 「パトロール」 Patrol スタニスワフ・レム(Stanisław Lem)
- 「危険信号機」 Dangerous Flags トマス・M・ディッシュ(Thomas M. Disch)
- 「あなた、だあれ?」 諏訪優(Suwa Yū)
- 「一から十まで」 Count D'unadix マレク・オブチュロヴィッチ(Marek Obtulowicz)
- 「街の冒険者 第3回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
- 「時は乱れて 第5回」 Time Out of Joint フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
- 「消えたレオナルド」 The Lost Leonardo J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「火星のフォックスホール」 The Foxholes of Mars フリッツ・ライバー(Fritz Leiber)
- 「霧の中の人々」 山野浩一(Yamano Kōichi)
季刊NW-SF1976/ 8 No.12
- 「フィリップ・K・ディック 俗物に囲まれた幻視者」(評論) Philip K. Dick: A Visionary Among the Charlatans スタニスワフ・レム(Stanisław Lem)
- 「星のオルフェ」 須永朝彦(Sunaga Asahiko)
- 「頭の中の機械」 Machines in the Head アンナ・カヴァン(Anna Kavan)
- 「ステッペン・ウルフ」 川本三郎(Kawamoto Saburō)
- 「深層珊瑚の囚人」 Prisoner of the Coral Deep J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「オフィスでの会合」 An Office Meeting ジャイルズ・ゴードン(Giles Gordon)
- 「真因」 The Causes イドリス・シーブライト(Idris Seabright)
- 「時は乱れて 第6回 最終回」 Time Out of Joint フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
- 「街の冒険者 第4回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
- 「神の館」 The God House キイス・ロバーツ(Keith Roberts)
季刊NW-SF1977/10 No.13
- 「かくて世界は破滅を免れた」 Jak Ocalalswiat スタニスワフ・レム(Stanisław Lem)
- 「トルルの機械」 スタニスワフ・レム(Stanisław Lem)
- 「みごとな青あざ」 スタニスワフ・レム(Stanisław Lem)
- 「時は乱れて 第7回」 Time Out of Joint フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
- 「鐘は高らかに」 The Princess's Carillon トマス・M・ディッシュ(Thomas M. Disch)
- 「フリーランド」 山野浩一(Yamano Kōichi)
- 「街の冒険者 第5回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
- 「ASYLUM PIECE 1」 Asylum Piece アンナ・カヴァン(Anna Kavan)
- 「ASYLUM PIECE 2」 Asylum Piece アンナ・カヴァン(Anna Kavan)
- 「ASYLUM PIECE 3」 Asylum Piece アンナ・カヴァン(Anna Kavan)
- 「ASYLUM PIECE 4」 Asylum Piece アンナ・カヴァン(Anna Kavan)
- 「夜に」 At Night アンナ・カヴァン(Anna Kavan)
- 「コンクリートの島第1回」 Concrete Island J・G・バラード(J. G. Ballard)
季刊NW-SF No.14
- 「災厄の船」 The Ship of Disaster バーリントン・J・ベイリー(Barrington J. Bayley)
- 「アンダーグラウンド・パラダイス」 川本三郎(Kawamoto Saburō)
- 「渇いた神」 Thirsty God イドリス・シーブライト(Idris Seabright)
- 「腐れ女」 伊東守男(Itō Morio)
- 「到達した数字」 The Number You Have Reached トマス・M・ディッシュ(Thomas M. Disch)
- 「コンクリートの島第2回」 Concrete Island J・G・バラード(J. G. Ballard)
- 「街の冒険者 第6回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
- 「時は乱れて 最終回」 Time Out of Joint フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)
季刊NW-SF1980/ 2 No.15
- 「累累」 小川項
- 「ヘビー級」 Heavy Weights デイヴィッド・ルイス(David Lewis)
- 「囚われの時間」 永田弘太郎
- 「心臓地帯の孤独」 Heartland Solitude ウイリアム・F・ウー(William F. Wu)
- 「街の島」 関口佐英
- 「超低速時間移行機」 The Very Slow Time Machine イアン・ワトスン(Ian Watson)
- 「なるようになっただけ」 伊東守男(Itō Morio)
- 「キャンプ収容 第一回」 Camp Concentration トマス・M・ディッシュ(Thomas M. Disch)
- 「街の冒険者 第7回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
- 「コンクリートの島第3回/最終回」 Concrete Island J・G・バラード(J. G. Ballard)
季刊NW-SF No.16
- 「女は自ら女を語る」(座談) Women Must Explain Themselves 山田和子(Yamada Kazuko)/山田弘美/サーニ・エフロン(Sonni Efron)
- 「双翅目」 山田弘美
- 「ある旅立」 I Gave Her Sack and Sherry ジョアンナ・ラス(Joanna Russ)
- 「性は必要か?」(評論) Is Gender Necessary? アーシュラ・K・ル=グイン(Ursula K. Le Guin)
- 「敗者には何もやるな」 Last One in is a Rotten Egg グラニア・デイヴィス(Grania Davis)
- 「鳥の棲まない町」 福士康子
- 「いまだ“既視”ならず」 Ne Déjá Vu Pas ジョセフィヌ・サクストン(Josephine Saxton)
- 「娼婦たち」 Whores クリストファー・プリースト(Christopher Priest)
- 「土人形」 山野浩一(Yamano Kōichi)
- 「キャンプ収容 第二回」 Camp Concentration トマス・M・ディッシュ(Thomas M. Disch)
季刊NW-SF No.17
- 「Holler for Desk」 河野典生(Kōno Tensei)
- 「火の河」 Firelood ヴォンダ・N・マッキンタイア(Vonda N. Mcintyre)
- 「おかしな配属」 Lunatic Assignment ソニア・ドーマン(Sonya Dorman)
- 「蝕の時」 The Moment of Eclipse ブライアン・W・オールディス(Brian W. Aldiss)
- 「我と彼と彼女」 山野浩一(Yamano Kōichi)
- 「街の冒険者 第8回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
- 「キャンプ収容 第三回」 Camp Concentration トマス・M・ディッシュ(Thomas M. Disch)
季刊NW-SF No.18
- 「月齢」 山尾悠子(Yamao Yūko)
- 「スペキュラティヴ・フィクションのいま」(座談) ケイト・ウィルヘイム(Kate Wilhelm)/デーモン・ナイト(Damon Knight)/山田和子(Yamada Kazuko)/サーニ・エフロン(Sonni Efron)
- 「惑星物語」 Planet Story ケイト・ウィルヘイム(Kate Wilhelm)
- 「バグリイ夫人、火星へ行く」 Mrs. Bagley Goes to Mars ケイト・ウィルヘイム(Kate Wilhelm)
- 「サマセット・ドリーム」 Somerset Dreams ケイト・ウィルヘイム(Kate Wilhelm)
- 「街の冒険者 第9回」 佐野美津男(Sano Mitsuo)
- 「キャンプ収容 第四回 最終回」 Camp Concentration トマス・M・ディッシュ(Thomas M. Disch)
Update:2023