新潮社(ShinchoSha)
老舗。
1896年(明治29年)に新声社を佐藤義亮が設立。のち経営難に陥り、新声社を売却し、1904年(明治37年)に新潮社で再起する。実際は、1904年からだが、最初の新声社を創業年にしてる。経営難というが、代金回収時に問題があったようだ。売却というより譲渡だったようだが、創業者の無念さはいかばかりだったろう。自分も創業者であり、そういう事態に陥ったら、本当にぶちぎれる。その想いが、この創業年のひとことに表われているのだろう。
1914年(大正3年)新潮文庫を発行。以後、大手出版社として君臨してる。
個人的には保守的で堅いというイメージがある。1981年「FOCAS」で、なんだ、これはと驚かされた。
翻訳ものは、さすがに老舗だけあって、常に一定レベルを期待できる。エンターテイメントも取り入れはじめたのは、1970年代前半のアーサー・ヘイリー以降だと思う。
『収容所群島』ソルジェニーツィンも当り、高校生だったわたしは、必読本みたいな捉え方をしてしまった。
この頃の大ヒットは『かもめのジョナサン』
冒険小説に目を開かせてくれたルシアン・ネイハムの『シャドー81』、コン・ゲーム小説の名作、ジェフリー・アーチャー『大統領に知らせますか?』等々、わくわくしながら読んだ、あの1970年代後半の興奮は忘れられないものだ。
文芸誌、「新潮」1904年創刊。
中間小説誌「小説新潮」1947年創刊。
週刊誌、「週刊新潮」1956年創刊。
写真週刊誌「FOCUS(フォーカス)」1981年創刊。2001年8月休刊。
以下、「週刊コミックバンチ 」、月刊誌「芸術新潮」「波」「フォーサイト」「旅」「nicola」「ENGINE」「新潮45」
季刊誌「考える人」「ニコ☆プチ」
新潮社の文学賞は、以下の通り。
三島由紀夫賞、山本周五郎賞、小林秀雄賞、新潮ドキュメント賞、新潮学芸賞、川端康成文学賞、新田次郎文学賞、萩原朔太郎賞、日本ファンタジーノベル大賞、R-18文学賞