ameqlist 翻訳作品集成(Japanese Translation List)

サイト内検索

Producer:雨宮孝(Amemiya Takashi)
fandom name:AMEQ

最初に読んだのが、何だったか、さっぱり思い出せない作家もいる。だいたい思い出せるはずなのだが、それができない。今回『日本SF傑作集3 眉村卓』を読みながら、はてさて眉村卓の最初に読んだのはどの小説だったか、まったく思い出せないのである。確かにストーリーラインは似たり寄ったりだし、アイデアもそれほど驚く作家でもない。けど好きな作家なのである。
『僕と妻の1778話』は、ガンで余命一年と言われた妻のために、自分ができるのは作品を書くことしかないと亡くなるその日まで一日3枚をノルマとし書き続けたショートショート集である。
眉村卓は1934年(昭和9年)生まれである。自分の母が昭和10年である。両親の世代なのだなあと思う。個人の素質も大きいのだろうけど、あふれる真面目さをいつも感じていた。
ライトノベルという言葉もなくヤングアダルトと言われた時代の『なぞの転校生』『ねらわれた学園』。
インサイダーSFと呼称したその集大成の『司政官』シリーズ、特に『消滅の光輪』には思い入れが強い。
自らもストーリーテラーではないと言っている。それだからこそ、ゆったりと流れる河のように、肯定、否定を繰り返す検証を進めながら、立ちふさがる問題をどのようにクリアすべきかを思考する「司政官」は、実に素敵な物語になったのだと思う。
今回、改めて読んでみて思ったのは、短編の味わいはロバート・シェクリイ(Robert Sheckley)に近いように感じる。
超新星化する恒星により吹っ飛んでしまう惑星のために孤軍奮闘する司政官の姿を描く『消滅の光輪』と、その制度の行く末を書く『引き潮のとき』
非常に得難い作家であり作品だと思う。強烈な個性の輝きを有するわけではないけれど、こうした作家が裾野を広げ続けたことが、いまの日本SFの隆盛があると思う。

Amazon 日本SF傑作集3 眉村卓

Amazon 司政官

Amazon 消滅の光輪

Special 2017年 日々酒感
Authors Index ラストネーム(Last Name)A-Z
Authors Index アジア(Asia)
Authors Index アフリカ(Africa)
Authors Index ユーラシア(Eurasia)
Authors Index 中南米(Latin America)
Authors Index 作者不詳(Anonymous)
出版社索引(Publisher Index)
日本人編者名索引(Japanese Translator/Editor Index)
受賞リスト(Awards)/SF/Fantasy/Horror
受賞リスト(Awards)/Mystery
受賞リスト(Awards)/Novel
雑誌(Magazine)
Special 全集!集合!! Gather! Complete!!/世界○○全集一覧
Special あたしを知ってよ The Romance, Men Don't See/ロマンスもの一覧
Special 文庫一覧(Japanese Paperback)
Special スター・ウォーズ・クロニクル(Star Wars Chronicle)
Special 宇宙英雄ローダン(Perry Rhodan)
Special 宇宙大作戦(Star Trek)
Special クトゥルー神話(Cthulhu Mythology)
Special ワイルド・カード(Wild Cards)
Special SFが読みたい!
Special このミステリーがすごい!
Special 神話伝説大系/世界神話伝説大系