2024年
2024年9月17日
およそ六か月ぶりです。仕事が忙しくなって、とてもじゃないけど読んでる余裕も失ってしまいました。
加齢による気力の衰え、体力の減退もあるとはいえ、65歳過ぎて、何かを求めるわけでもないけど、疲れ切ってしまいました。
現在の会社を辞すことを決めました。
違う会社で続けようとは思っています。気力がなくなったわけではないけど、いまの業務はきついので、少し落ち着いたら、心に余裕ができたら、少しずつ、更新も再開する予定です。
半年の間に、ずいぶん変化もありました。まったく追いついていない自分に、呆然としています。
今後とも、よろしくお願い致します。
2024年4月4日
よれよれしながら、二か月に一回の通院を終えて、帰ってくると、山本弘氏の訃報の記事が。
え、また、近い年代の方がというショック。
SF作家で、と学会会長という方で、当時、ホームページの件で、メールのやりとりをしたことがある。このサイトを紹介してくれたりもしてくれた。数年前に病に倒れたことは知っていたけど、復活できればと思っていたけど。
残念である。
『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』山本弘著、尾之上浩司監修をいずれ、細かくチェックしながら、リストに特集を組もうと考えていたのですが、いまだ出来ず。素晴らしい参考資料なのです。
『MM9』をはじめとする作品も、わたしは好きです。合掌。
2024年3月11日
鳥山明氏が亡くなった。合掌。
はじめて見たとき、驚愕の一言だった。単純な線なんだけど、これが恐ろしく、難しい。まねて書いてみてください。どんなコマでもいい、そう簡単には書けないのだ。オリジナルで量産できるというのも脅威で、すごい画力である。こんな作家にかなうわけがないと、思わざると得なかった。才能がない、それよりも努力がないというべきか…。
『星、はるか遠く 宇宙探査SF傑作選』editor:中村融 創元SF文庫SF-ン-6-6 2023年12月15日 ISBN978-4-488-71506-9
収録作品は以下の通り、懐かしい作品が並び、再び読んでみた。いずれもが、マイ・マスターピースの作品、40年以上たって読み返した「タズー惑星の地下鉄」「ジャン・デュプレ」「異星の十字架」「表面張力」、やはり傑作と思います。
ご一読を。
「故郷への長い道」 The Long Way Home (Galaxy 1961/ 6) フレッド・セイバーヘーゲン(Fred Saberhagen)translator:中村融
「風の民(たみ)」 The Wind People マリオン・ジマー・ブラッドリー(Marion Zimmer Bradley)translator:安野玲
「タズー惑星の地下鉄」 The Subways of Tazoo コリン・キャップ(Colin Kapp)translator:中村融
「地獄の口」 Mouth of Hell (New Worlds 1966/ 1) デイヴィッド・I・マッスン(David I. Masson)translator:中村融
「鉄壁(てっぺき)の砦(とりで)」 Fort Iron マーガレット・セント・クレア(Margaret St. Clair)translator:安野玲
「異星の十字架」 The Streets of Ashkelon ハリー・ハリスン(Harry Harrison)translator:浅倉久志
「ジャン・デュプレ」 Jean Dupres ゴードン・R・ディクスン(Gordon R. Dickson)translator:中村融
「総花的解決」 The Piecemakers キース・ローマー(Keith Laumer)translator:酒井昭伸
「表面張力」 Surface Tension ジェイムズ・ブリッシュ(James Blish)translator:中村融
2024年2月14日
一月、読んだ本、参考になる本ばかりで、SFを読んでないぞ。
小森収の『はじめて話すけど……』、創元推理文庫、インタビュー集でおもしろかったです。物故した方もいらっしゃるけど、つくづくおもしろい先輩たちなんだなと感じます。
この辺が、狭間の世代のわたしには、なんというか、その文化を作り出した方たちへの憧憬があります。
『世にも危険な世界の医療史』 リディア・ケイン&ネイト・ピーダーセン、文春文庫の医療ものはおもしろいです。独特の危険なジョーク、いや、ユーモアも効いています。
『ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション』 川出正樹 東京創元社、連載当初から、注目してたけど、一冊にまとまって、改めて読むと、このリストのように二次資料で悪戦苦闘したものと違い、丹念に一次資料を集めて、検証した結果に驚きます。
随所で、「ぎょっ」としたのも事実で、ミステリにうとい自分に改めて、呆然としました。
自分的には、歴史に埋もれてしまうのを、惜しいと思ってはじめたリストだったけど、まあ、あちこちに不備も残っているけど、ぎちぎちに完成品にすることを、とっくのとうに放棄してしまったのです。
こうして、翻訳史に新たな著作がはいるのはうれしいです。
あまり大きな過ちはないかなあと思いつつ、改めて、チェックしています。
偉業です。
2024年2月1日
『グリーン家殺人事件』 S・S・ヴァン・ダイン(S. S. Van Dine)を、読む。
小学生の頃、偕成社版の『呪われた家の秘密』 S・S・ヴァン・ダイン(S. S. Van Dine)で、読む。
なんというか、インパクトが強くて、この作品と、『踊る人形の謎』 ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr)の二冊は、自分にとって、ミステリの入口であった。
高校生の時に、ファイロ・ヴァンスもの全12冊を読む。こちらは創元推理文庫版である。
今回、日暮雅通氏による新訳版とのことで、改めて読んでみようと思った。なぜか、やはり、年月を過ぎて、読み方が変わっている。とくにファイロ・ヴァンスものは、当時、知識もなく、やたら小難しい知識が満載というイメージがあった。それは、年喰って、エラリイ・クイーンを読んで、「けっこうおもしろいね」と思ったことにもある。若い時の印象とは違うものだ。
少しチャレンジめいた気分で、読む気になった。
読んで驚いた。
「なに、これ、すごいね」、と思うこと、しばし。小難しい部分も、今となってはなんてことないねというレベルで、読んで、やはり傑作というイメージが、生まれる。
まあ、なんというか、怖いのは異星人であるということか。ラスト近くのアクション部分は、「おお」と感じたのは、自分なりにびっくり。
いや、やはり傑作である。すばらしい仕事です。
2024年1月5日
1月1日、書いてから、しばらく寝ていたが、最近、仕事の疲れは二日くらい寝ないと復活しない、かたかたと揺れて、眼が覚めた。東京でも揺れた。
地震があると、情報を確認する。ああ、なんと能登半島での大地震、大昔、輪島の朝市にも行ったことがあり、七尾湾も巡ったことがある。いいところだなあと思っていたが、昨今の地震の多さが気になっていたが、今回の大きな地震、帰省等の方も被災され、悲惨な状況で、記事を見るにつけ、厳しさに、身が震える。
輪島塗などの伝統工芸も危機的な状況になりかねないと思われます。
今は、謹んでお悔やみを申し上げます。
被災されました皆様には、心からお見舞い申し上げます。被災地の復興支援のためにご尽力されている方々に深く敬意を表します。
2日の夕方には、JALの事故、それに各地の火災、正月早々、すさまじいことばかりで、頭がついていけません。
辰年には政変が多いとどこかで読んでいましたが、すさまじいことになっております。
ともかく、これからは良い年でありますように。
2024年1月1日
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
とは、いうものの、更新が遅れており、数字は正直で、アナリティクスでは、じりじりと下がってきている。
この状態を挽回するべきであり、ここに、一大決心をして、昨年までのデータを完成させることとした、などという気持ちにはなるものの、トホホな状況で、遠い目標です。
いくつか見直したデータがあるのだが、凡ミスの多いこと、リンクは、ツールがあるのでわかるのだが、それでも単純な数字のまちがいは、どうしようもない。脳内環境が、こうだと決めてしまっているので、なかなか気づけない。
コツコツやって、すでに27年めである。少し取りこぼしている作品の収録をがんばろうと思いまする。