ameqlist 翻訳作品集成(Japanese Translation List)

スーザン・ヒル

Susan Hill

U.K.
Authors List

『黒衣の女』は、地味です。童話作家が書いたホラーなので、派手な部分は皆無、淡々とした描写が続きます。
しかも、幽霊の話。オーソドックスなお化けの話です。が、しかしこれがいい。アーサー・マッケン、M・R・ジェイムズ、レ・ファニィらの往年のホラー小説の香りが漂うのです。
派手に血を流し、腕が飛び、わけのわからぬめぬめしたぬめぬめがはいまわったりしないで、人を怖がらせるホラーの原点。キングやクーンツ、マキャモンを読んでると、ふと懐かしく思い出す恐怖小説・怪奇小説と呼ばれていた古き良き作品。
とかくファースト・コンタクトは強い印象を残すので、特にわたしの場合、初体験がマッケンの「パンの大神」だったので、この雰囲気に近いものを持っている作品には弱い。傑作と思い込んでいるのだけど、もしかしなくても読まれると「かったるい。」と感じるかもしれません。でも、そこがいいんだけどなあ。
2004年春、再刊されました。うれしいことですね。

Novel

『ぼくはお城の王様だ』 I'm the King of the Castle (1970)

『奇妙な出会い』 Strange Meeting (1971)

『君を守って』 The Bird of Night (1972)

『その年の春に』 In the Spring Time of the Year (1973)

『黒衣の女 -ある亡霊の物語』 The Woman in Black (1983)

『丘』 The Various Haunts of Men

Short Fiction

「歌って踊って」 A Bit of Singing and Dancing

「別れられる日」 How Soon Can I Leave?

Nonfiction/Etc.

『イングランド田園讃歌』 The Magic Apple Tree (1982)

『キッチンの窓から』 Through the Kitchen Window (1984)

『庭の小道から』 Through the Garden Gate (1986)

『シェイクスピア・カントリー』 Shakespeare Country (1987)

『私は産む -愛と喪失の四年間』 Family (1989)

Juvenile

『雪のかなたに』 Lanterns Across the Snow (1988)

『ガラスの天使』 The Glass Angels (1991)

Update:2021