ameqlist 翻訳作品集成(Japanese Translation List)
Producer:雨宮孝(Amemiya Takashi)
fandom name:AMEQ
since: 1997/ 4/ 8
2023年3月9日
大谷さん、で、雰囲気が変わってしまった。すごいなあ。ほんもののスーパースターだ。
今日は初戦、先発だそうだ。しかしプレッシャーはないのかな。
冬木糸一、『SF超入門』ダイヤモンド社。
単著の入門書は何年振りだろう。内容は、17テーマ、67冊の紹介になっている。「SF沼」というマップがついていて、この形式は懐かしい。
もともとは「ジョハリの窓」なんだろうけど、けっこうSFマニアはお好きですよね。このパターン、それと関連本。
まさに、これで、わたしはこのサイトを作ったようなものだけど。
内容紹介に徹していて、単著ならば、オールディスのような『十億年の宴』のような総花的、なおかつ日本的な、英語を言語とする諸民族よりも、日本語にするという作業が必要なSF史論的なものがあるのかなあと、少し期待していた。
海外、この場合英米であるが、ビジネスとしての捉え方を考えると、どうしても英米に偏るのは致し方なし。
マーケティング的に考えれば、無難なとこに落ち着くのだが、少し落ち着きすぎだろう。チャレンジャーとしての、各書評などをつらつら、見るにもう少し冒険してもいいのかなと思う。
葛藤があったようだが、本業が忙しいと調査や、紹介するとなると改めて読まねばならないし、その時間的制約と、心の落ち着かせ方が難しい。
わたしは、言いたいことしか言ってないけど、それがアマチュアのいいところ。
プロは大変だ。
と、いうことで、要件定義に終わってしまっているのが惜しい。個々の作品の分析で、ここから、さてどのように理論に実装させようかで終わっているんだけど、ほんの少しでもいいから、SF史の概要をまとめたのなら、そこから導きだされるべきものがある程度、見えているはず。
惜しい、次を期待します。えらそうに言って、すいません。
ふと、思ったのだが、海外の著名人の読み方は、楽しむよりも、自分ならば、こうするとかという発想を持って読んでいるんではないだろうか。それが合わせ鏡のように、無限に自分を映し出すツールとして楽しんでいるのではないか。
そんな気がしてならない。
「自分も他人も知らない自分」、「自分も他人もしらないアイデア」を産む暗黒面を出そうというのか。
なんだかなあ。
2023年3月5日
侍ジャパンが、いまひとつ、盛り上がりがないのなのかなと感じるのだが、話題先行で、中身が追いついていない感じ。この時期だから、調整だけでも大変だと思うのだが。
パブリック・ビューイングを行うそうだ。ひとが集まらないという記事があった。
そうだろうね、野球って攻撃と守備に分かれているし、間が空く、サッカーのように一瞬で守りと攻撃も入れ替わらず、真剣に食い入るように見るよりも、めし喰いながら、酒飲みながらでも、動きにいちゃもんつけながら、見る方があっているように思う。高校野球は、母校に集まり、テレビ観戦というPVとは違うんだろうけど、味のある楽しみ方がある。
居酒屋とか、スナックとかに集まりて、四の五の四の五の言いながら、ワイワイやるのが、野球の醍醐味かなとも思うのは、偏見でしょうか。
フェアプレーを唱える、に、してもボールにしても、メジャーのやり方を押し付けるのは、それが本当にフェア・プレーでしょうかね、とも思うけど。今回はメジャー・リーガーも多く参戦、楽しみたいですね。
勝ち負けは別にして。
負けると腹が立つけどね。
『ミッキー7』エドワード・アシュトン、ハヤカワ文庫SFを読む。
アメリカによるアメリカのためのアメリカのSF。と、感じる。映画化も決まっているそうだ。映画は『ミッキー17』、もう映画のオープニングは、エクスペンダブルにされ続ける怒涛の展開が予想される。
そうなるだろうな、しかし、エクスペンダブルがなぜか、生き残ってしまって、再生した自分と出会う。
そこは食糧難で、喰うに困るような事態と、ムカデ型の(むう、よくある昆虫型敵勢生物の一パターンであるが、むやみに戦うストーリーでないけど、たぶん映画だとどうなんだろう)異星人が登場する。
肩の凝らない作品で、サクサク読めるのも魅力。最近、暗い話が多かったようにも思う。昨年のアポロ計画のアナザーストーリーの二遍は、全体的に、トーンが暗めで、未だに読み終えられずに悪戦苦闘中。
自分は能天気だから、軽めのものが好きなのさ、と。
食料の中に「コオロギ」が出てくるが、まさか姿そのまんまではないよねえ、「ざざ虫」も「蜂の子」も、「いなごの甘露煮」も食べているわたしでも、「コオロギ」そのまんま姿揚げは無理です。
なぜかと言えば、おふくろが「鈴虫」を大量に飼っていた時期があって、どうもその姿が眼に焼きついてまして、無理。
コオロギも鈴虫も似たものでしょ、あれを食べるのかと思うとなんとも、、「いなご」は平気なんだけど。。。
食べつけてないだけ、いや、違うような気もする。「蜂の子」は山梨の山の方の客と蜂取りにつきあわされ、ついでに食べさせてもらったのだが、客がいなければ食べてなかった。「ざざ虫」も伊那松島の客につきあいで食べたので、率直にいうと、少し抵抗ある。「いなご」は、子どものころ、おふくろ(群馬の赤城山の近く)が買ってきたのを食べてたので、抵抗なし。
親父はまったく手をつけなかった。鯨のベーコンととんかつ好きな野菜嫌いの親父では無理もなし。
2023年2月28日
『異常(アノマリー)』早川書房を読む。
「このミス」でも11位、「SFが読みたい」でも4位、両方にランクされて、そこそこ、良い線にいるし、コメントを読むと、おお、このひとがというところが気になって、読む。
導入は、あのテレビドラマの『LOST』風で、進むと、なんやらテレビドラマの『4400』風になり、途中から、唸り始めてしまいました。
いや、まあ、こういう話を書けるようになって、しかも賞も取ってしまうのねという驚き。確かに、あさっての方向に向かって突っ走ってしまうのだが、これはキリスト教的な常識がないと通用しないんじゃないかと思える。
そこまでいくと難しい話になってしまうし、そこまで深読みはしていないので、(と言って、逃げる)小説としては、すごいね、と思う。
が、しかし、これはジャンルを逸脱してるし、SFなのか、という疑問もある。個人的にはOKなんだが。
なかなかに素敵な読書であった。
フランク・ハーバートの『砂漠の救世主』が新訳で出る。期待している。しかも『子どもたち』まで、出してくれるという。三部作まででもうれしい。
期待。
アニメ『うる星やつら』を見ているのだが、原作に忠実な傑作選ということで、無難なまとめ方なのだが、でも、ぶっ飛んだ作品も見たいんですけど。無理だろうな。
曲が、ひと昔前のボカロ風でって、いまもあまり変わってないか、絵と合っている感じ。
仕事が忙しいというより、体力的に落ちてきていて、しんどさが倍化されているよう。けど、やらないとおそらくもっと悪い状況になるだろうなと思うので、歯を食いしばってがんばっている。
たまには手を抜かせてねと、思ったりして。
2023年2月19日
河出文庫『イチョウ 奇跡の二億年史』 ピーター・クレインを読む。
2014年に単行本が出たときから、読みたかった。けど高かった。当時、会社潰して、自己破産して免責を受け、もう一度、再就職しての状況で、とても手がでるわけもなく、そのうち日々の中でわすれてしまった。
今回もリストを作っている中で、あ、これ出てたんだという驚きとともに触手が動く。
本屋に行ってれば、一通り、新刊を全部見通すはずであり、気がついたと思うのだけど、行ってなかったからね、早速、読む。
これが、これでもかってくらい、徹底的な解明をしてあって、まだまだこうなんだよという怒涛のごとき、イチョウの全体像を見せてくれる。
銀杏の見方が変わりました。朝から歩いて仕事場に向かう途中で、小さな神社があって、いつもお祈りしてから行くのだけど、そこにイチョウの木が何本かある。
つい見上げて、しみじみと見つめてしまう。
そのぐらいのインパクトがありました。硬派なノンフィクションを読んでないと、この歯ごたえにはついていけないかもしれないというくらいの徹底さ。
いや、よかった。
日本、中国、ヨーロッパという世界から二億年前から現在までの動きと、こんな人物まで出てきます。
マリー・ストープス(Marie Charlotte Carmichael Stopes)、E・ケンペル(Engelbert Kaempfer)、ハイリッヒ・フォン・シーボルト(Heinrich von Siebold)、いやびっくりです。リストに登録するときに、一応、この作家はこんなひとだったというのは調べるので、記憶の片隅にあり、読んでる途中でびっくり。
驚きがある作品に出会えるのは、醍醐味ですが、久々の感動です。
ご一読を。
2023年2月12日
『フォワード 未来を視る6つのSF』 Forward (2019)editor:ブレイク・クラウチ(Blake Crouch)
ハヤカワ文庫SF2392 cover:緒賀岳志 commentary:牧眞司 2022/12 ISBN978-4-15-012392-5
「夏の霜」 Summer Frost ブレイク・クラウチ(Blake Crouch)translator:東野さやか
「エマージェンシー・スキン」 Emergency Skin N・K・ジェミシン(N. K. Jemisin)translator:幹遙子
「方舟」 Ark ベロニカ・ロス(Veronica Roth)translator:川野靖子
「目的地に到着しました」 You Have Arrived At Your Destination エイモア・トールズ(Amor Towles)translator:宇佐川晶子
「最後の会話」 The Last Conversation ポール・トレンブレイ(Paul Tremblay)translator:鳴庭真人
「乱数ジェネレーター」 Randomize アンディ・ウィアー(Andy Weir)translator:小野田和子
ジェミシンにアンディ・ウィアーと収録されている作品は話題性、充分、しかもおもしろかった。
ブレイク・クラウチは、『パインズ』が当時、評判になった記憶がある。読もうかなと思いながらもそのままになっている。少しもったいないかなと思うほどだった。
ジェミシンは『オベリスクの門』が読み切れてない。もう第三部が出たのに、これから読まなきゃ、なのだが、この作品もそうだけど、けっこう気力が要求されるんだよね。
ベロニカ・ロスは『ダイバージェント』、映画を見ているが、それなりに楽しい作品だったけど、今回の作品も、そんな雰囲気がある。
アンディ・ウィアーの作品は、らしい作品で、おもしろかった。
フォワード、最先端、最前衛の意味もあるのか、と構えた部分もあったけど、そうでもなかった。ご一読を。
2023年2月5日
イアン・マクドナルド(Ian McDonald)という作家を読みこなすのは、なかなかに骨が折れる。
詩情とアイデアがくっついていて、すごいなと思う前に身構えてしまうところがある。再読しなければという思いにいつも駆られるのも、特徴的だ。
原稿用紙で150枚くらいかなと思うけど、一冊の本として出したのは、素晴らしい。高いのは時世を考えれば致し方ないだろうし、良い作品は読みたい。ハヤカワSFシリーズで出せば、かなり薄くなるだろうし、単行本がいい。
しかし、久しぶりだ。ゆったりとページをめくり、楽しむのがよい。
感謝。
ameqlist 翻訳作品集成は、作家別にまとめた翻訳作品リストが中核です。
SF、ホラー、ミステリ、文学等の海外作品の翻訳作品リストです。長篇だけでなく、中短編もわかるかぎり収録しました。
「あの作家の翻訳作品はもっとないのか!」、「この作家のあれは、なんという作品だったか!」に応えられることを目標にしております。
エラー、間違い等はご連絡ください。
海外人物名
Harry のような「ハリイ」「ハリー」の二種類の書き方がある場合、Stevenson のように「スティーヴンスン」「スティーブンソン」「スティーヴンソン」「スチーブンスン」等々、様々な表記がある場合、また、現在と過去の表記が違う場合もどうすればいいのでしょうか。子供向けの作品の場合、読みやすいように簡単な表記にしている場合もあります。
慣例となっている表記、また、できるかぎり個人的な美的感覚で選択している場合もあります。ご了解ください。
もうひとつ、表記の問題ですが、名姓の間の・、中黒で分ける方法です。
日本語の中での習慣ではあるが、美しいものではない。けど、ないと、わかりにくくなるのは確かで、しかたなく使用しています。
昨今、空白「 」で使用する場合もありますが、やはり、わかりにくい。異国文化を日本文化に変換するための、ツールとして判断しております。
ガブリエル・ガルシア=マルケス(Gabriel García Márquesz)のように、=(ダブルハイフン)、-の場合ですが、どちらも全角の=で表記してます。
日本人名
日本語、()内にローマ字表記という形です。
ローマ字表記は、<姓、名>という表記にしました。
「進一」等の場合、Shin-ichiという表記で区切りとして「-」マークを入れました。「幸一」は、Kōichi。
姓の、「加藤」「伊藤」「佐藤」は、「Katō」「Itō」「Satō」、名前の「太郎」等も「Tarō」です。
「大橋」は、「Ōhashi」。「大野」は「Ōno」。この場合、「小野」「Ono」と混乱するためです。
「づ」は「du」。「ず」は「zu」としました。
「徹」「融」「達」等は、表記は「Tōru」と現状しております。
また「次郎」は「jirō」とう表記にしております。
確認できる作家名などの場合、著者の希望もある場合は、可能な限り、そうした表記にしています。様々な問題を含んでいると思われますが、ご容赦を。
名前をコード化しようということ自体が問題なのかもしれません。
作家名、作品名
サイト内で統一してます。理由は、メンテナンス上の問題です。
膨大な量に及ぶため、検索作業と、置換作業は欠かせません。そのために統一してあります。
文字コード
METAには、UTF-8を埋めこんでおります。
書籍コード・ISBN
ISBNは、国際標準化機構(ISO)の書籍コードです。
ISBN4(国番号)-XXXX(出版社記号)-XXXXXX(書名記号)-X(チェック記号)
国番号、4は日本です。出版社記号は、二桁以上で出版社固有の数字です。書名記号は、出版された本に固有の数字です。
チェック記号は、ISBNが正しく設定されているかのチェックをするためのものです。
2007年1月以降、13桁に変更され、現在は、ISBN978-4-出版社番号-書名記号-チェック記号になっています。
ISBNにつきましては、全書籍の調査が困難なため、または過去、出版された本には未記載のため、記載されていない場合もあります。
サイト構造
現在、44,000ファイル以上、あります。
特殊なリンクの使い方をしているため、適確にリンク先に繋がるために、少々工夫してあります。
アンカーを仕込んでいるのに、最後の方がうまく表示されないので、ファイルごとに最後の方に空白を仕込んであります。
書類でいうところの「備考」、技術的にいうならばエレベーターの「釣り合い重り」とでも思ってください。