宇宙英雄ローダン(Perry Rhodan)
1961年9月8日ドイツにて刊行開始。
プロット作家と呼ばれる作家が考えたストーリーに、複数作家が書き上げていくヘフトと呼ばれる週間誌形態の作品。
プロット作家
1-672 (K. H. Scheer)
673-1199 (William Voltz)
1200-1299 (Thomas Ziegler)/(Ernst Vlcek)
ペリー・ローダンが、アルコン帝国と接触し、いかに宇宙英雄になっていくかを書いた連作小説。いまだにドイツでも継続している世界最長のシリーズもの。銀河系の英雄になり、果ては神々との一戦になっていくという実に希有壮大な物語。が、冗長性もあり緩慢な部分もあるし、異星人との対応パターンも同工異曲という感じは免れない。
それでも全体を俯瞰すると、気持ちがいいのである。
日本では2話一冊形式である。本国では、1話が週間ベースで出ているため一年で50話(ではなく52話らしい。未確認)。物語はサイクルといわれる大きな区切りが存在し、その区切り毎にだいたい話が終わる。これが50話から100話。
そのサイクルの中でも、傍流ストーリーと思われる作家自身のストーリーもある。
50話だと、25冊。100話だと50冊。ただ、注意が必要なのは、日本人なら1~100の感覚が普通だと思うのだが、99話で前のサイクルが終了し、100話から新サイクルが始まるのである。つまり、9という数字が終了で0が始まりになる。
日本版でも1とついた巻が新サイクルではなく、0とついた本の後半の物語が新サイクルになる。区切り毎にハンドブックやらなんやらで売り込みはかけているが、新しく読みはじめるひとにはととまどいになると思う。考え方の違いなんでしょうけどね。各サイクル名も表記してある。
日本での開始は1971年7月。当初は、全訳ではなく、一部アブリッジも考えてたようではあるが、結局、最初から訳すようになった。日本人らしい生真面目さなのか、売れなかったら中断ということもあったのか不明ではあるけれど。
わたしは、24巻めくらいから読みはじめる。このくらいだと1巻から追いつけた。途中、中断しながらも、読んだ。一部すっとばした所もあるが、既に35年以上のおつきあいである。
2010年からは、月2冊4話刊行しはじめる。このペースだと、あと5年ちょいで1000話か。1000話まではたして生きていられるのかと思ったもんだが。
なお、月2冊からさらに増える可能性があるらしい。
本国版、1971年4月20日 500話、1980年10月26日 1000話、1990年6月15日 1500話、1999年12月21日 2000話、2009年7月17日 2500話。