三笠書房(Mikasa Shobo)

株式会社三笠書房(みかさしょぼう)
1933年、翻訳者竹内道之助が海外文学の翻訳出版社として創業。

1968年、2度目の倒産。
会社再建後、貢献した現社長の押鐘冨士雄が、就任。
文芸作品ではなく、1979年からは自己啓発本やノウハウ本の発行を開始。
1981年に創業者がなくなり、創業者一族より借入金、株式を買取り、社屋も移転し、現社長がオーナー社長となる。
創業者一族の追放とも感じられるが、しかたのないことであろうし、また、それが当然でもある。
1984年創刊の「知的生きかた文庫」2000年創刊の「王様文庫」
現在は、教養本や実用書の大手になっている。
まさに1970年中盤までと、その後のスタイルが変貌している。なかなか「知的生きかた文庫」と、文芸作品とが一致しにくくて、現在はまったく撤退しているのが理解できない面もあったが、経緯を見ると、よくわかる。たまに「知的生きかた文庫」を読む立場で考えると、売れ線であり、経営上、致し方のないことであろう。
しかし、弾圧にもめげず、戦前の唯物論全書等の継続をした骨太な頑固さをどこかで持ちつづけてほしいとは、勝手な幻想か。

フランス書院は、100パーセントの子会社であるので、こちらに収録した。但し、現在はコミック、日本人作家のみである。官能小説の嚆矢でしょう。

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